Onとともに
2020.5.18 update
いつでも”オン”。 スイス生まれのランニングシューズブランドOnには”オフ”という概念はありません。 仕事終わりの遊びも、トレーニングウエアから普段着に着替えた後も、Onのシューズを履けば常に”オン”なの です。そんなOnと共にランニングライフを楽しんでいる人たちをフューチャーした連載企画『Onとともに』。 そして、Onと友になって#Onfriendsの輪を広げよう。
初代atmos店長にして、現atmosバイヤー。1990年代初頭からスニーカー業界、ヒップホップ界隈で活躍。
近頃はめっきりランナーたまにラッパー。
Instagram :
https://www.instagram.com/timai01/
Movie & Photo_IORI MATSUSAIRA
Interview_Yasuko Maehara(On Japan)
- INTERVIEW
「Onとともに」第3回目はインタビュアーにOnジャパン PR&イベントリーダーの前原靖子さんをお迎えし
て、atmos初代店長であり、現在はatmosのバイヤーとしてOnを担当している今井タカシがリテール&ユーザ
ーから見たOnの魅力について語っています。
Maehara(以下M):それではよろしくお願いいたします。
- ギアとして見るっていうよりは、面白い形状のソールをしていたので、スニーカーとして見ていました
M:Onを今井さんが知ったきっかけと、最初のOnの印象を教えてください。
Imai(以下I):一番最初はEN ROUTEで見て、もちろん僕もスニーカー業界で長くやってるんで、存在自体は
知ってたんですけど、モノとしてはそのとき初めて手にとって見て、軽かったし、どんな履き心地なのかなぁと
思ってたんですけど、ギアとして見るっていうよりは、面白い形状のソールをしていたので、スニーカーとして
見ていましたね。
M:実際に履かれたのはいつ頃で、最初のモデルって何だったか覚えてらっしゃいますか?
I:atmosのバイヤーとして前任者からOnを引き継いだ時(2019年3月)は、実は(交通事故で)足を骨折して
いて、その時はまだ走れなかったんですけど、でも自分もランナーなんですよ、なんて話をしていたら、じゃあ
治った時の快気祝いにシューズをプレゼントするので是非履いて走ってくださいよって言っていただいて、その
時にいただいたCloudswiftとCloudflowを履いたのが最初ですね。
M:そうでしたか!復帰してまた走り始める時に履いたのがOnだったということですね。その時の印象はいかが
でしたか?
I:最初はCloudswiftから履いたんですけど、思ってた以上に硬いなという感覚でしたね。それまでは、HOKA
だったりとか、adidasのboostだったりとか、どちらかというと厚めでフワフワしたソールのシューズを好んで
履いてたんで、意外と硬いなぁっていうのが最初の印象でしたね。でもまぁ軽いんで、そこまで気にならなかっ
たですけどね。
M:そこからだんだん距離も伸ばして、今では月間走行距離も先月なんて380kmでしたっけ?走るようになっ
てきたんですね。
I:ぜんぜん足りてないですよ。周りの人からあおられて、先月580km走りましたよ、なんて人からもメッセー
ジもらったりしてますし(笑)
- Cloudswiftは長めに走ることもあるんですけど、街履きっていうか、カジュアル履きにも使っていて普段からよく履いていますね。
M:(大会は中止になってしまったけど)東京マラソンに向けてロング走だけじゃなくて、スピードトレーニン
グなんかもされていたと思うんですが、そういうランナー目線で見た時に、硬さ以外にOnの特徴を感じるとこ
ろってありますか?
I:Cloudswiftの後にCloudflowを履かせてもらって、クラウドパーツが少し小さくて沈み込む感覚があるじゃ
ないですか。そこまで硬さを感じなくて、こういうタイプもあるんだなと思って、使い分けをしていますね。ス
ピードトレーニングとかハーフマラソンなんかはCloudflowでやることが多いですけど、距離を踏む時は、ダブ
ルクッション構造になっているCloudstratusを愛用してますね。こないだも50km、60kmと走った時もClou
dstratus履いて走りました。Cloudswiftは長めに走ることもあるんですけど、街履きっていうか、カジュアル
履きにも使っていて、ソック構造で履き口がスリッポンぽくてすごく脱ぎ履きしやすいから普段からよく履いて
いますね。昨年11月にスイスに行った時も、Cloudswiftで45km走ってますよ(笑)
M:そうでしたね、湖の周りを走っていましたね。
I:あと、個人的にはCloudstratusは、フルマラソンぐらいだったらレースでも使えると思ってるんですよね。
実際40km以上走るとなると、それなりに足にダメージが来るじゃないですか。その点、Cloudstratusなら安
心だし、若干重さが気になりますが、サブ3ぐらいだったらいけそうな気がするんで、密かにフルマラソンで走
ってみようと企んでるんですよね。
M:いけると思いますよ。たしかにCloudstratusはクッションが二層構造なので、クッショニングシューズだ
からスピードが出せないんじゃないかと思われがちなんですけど、Speedboard™も硬いものを使っているの
で、しっかりとスピードを出すこともできます。
M:ランニングシューズとして使い分けをしていただいている一方で、特にCloudswiftは普段ばきとしても使
っていただいているようですが、ランニングシューズでありながらもファッションの一部として成立する理由は
、バイヤーである今井さんから見て何だと思いますか?
I:Onのシューズ全体に言えることかもしれませんが、デザインがすごくシンプルなのと、(アパレルにも言え
ることですが)造りが繊細なのはポイントかなと思います。前回のZukkyのインタビューにもありましたけど、
Swiss Engineering、恐るべし!ですね(笑)
- 日常生活で履いて歩いていても全くストレスを感じずにずっと履いていられる。
M:では、atmosのお客様で、ランナーではない方にOnをお勧めするとしたら、どんなふうにご紹介いただけ
ますか?
I:まずシンプルで合わせやすいってこと、それでいてパフォーマンスシューズとして作られているので機能性が
非常に高くて、日常生活で履いて歩いていても全くストレスを感じずにずっと履いていられる。どんなデザイン
のモデルでも、全てのシューズがパフォーマンスを軸にしているので、その機能性の高さを一番伝えたいことで
すね。
M:ありがとうございます。Onはもともとパフォーマンスランニングを軸にして誕生したブランドで、今後も
その軸は変わることがないので、ランナーである今井さんからそう言っていただけたのは嬉しいです。
I:パフォーマンス軸のシューズって、街で履くのはどうなの?みたいな雰囲気のものがけっこう多くて、僕の中
ではパフォーマンスシューズを街で履こうって思うことは今までなかったんですけど、Onに関してはカ
ラーリング含めて洋服に合わせやすいのが多くて、どういうシチュエーションでも履けるのが魅力ですね。
M:私たちはそれがどんな年代のお客様に対しても提供できる価値だと思っているんですが、今井さんはどう思
いますか?
I:若い人にもアプローチしやすいデザインも増えていますしね。Cloud Hi Edgeなんかはatmosでも特に若い
お客様中心に反応が早かったですよ。ライフスタイルよりっていうか、今月発売するCloudnovaなんかも、ス
ニーカーっていう目線でOnを見てもらう可能性がどこまで広がるのか楽しみですよ。
- いい意味で期待を裏切られたというか、はっきり言ってものすごく履き心地が良いです。
M:Cloudnovaはatmosでも注力していただいているモデルになるわけですが、これまでのCloud Hi Edgeな
んかは、ソールの形状的には従来のCloudTec®をそのまま使っていたのすが、Cloudnovaに関しては、本当に
スニーカーとしてゼロベースから作ったシューズなので私たちも楽しみです。Cloudnovaの印象はいかがです
か?
I:正直、Onの特徴的なボコボコとしてたソールじゃなかったので、エッ?って思いましたよ。でもまぁ新しい
ことにチャレンジしているんだなと感じましたね。カラーリングもいいですし期待できるシューズだと思いま
す。実際に履いてみた感想はというと、いい意味で期待を裏切られたというか、はっきり言ってものすごく履
き心地が良いです。ワイズも広めにとられているし、アウトソールはフラットだし、履いていて、本当にノー
ストレス。ちょっとクセが無さすぎるかな、と思えるくらい万人向けのスニーカーに仕上がっていますね。それ
でもスピードボードがいい塩梅に効いていて、ちょっとの距離なら走れる安心感が他のスニーカーとは違った
Cloudnovaの醍醐味かなと。
<ここでOn Japan代表の駒田登場:以下K>
K:個人的にすごく聞いてみたいことがあって、途中からインタビュー入ってきてしまいました(笑)
Onを履いてくれている人として、そして将来的にOnを履いてくれるであろう人達に対して、ランナーであり、
atmosのバイヤーでもある今井さんからメッセージをいただけないですか?
I:え、メッセージですか?なんだろうなぁ、、、
- Onを履いている人は、なぜか声をかけたり、仲間を増やそうとしてくれたり、ハッピーな人が多い気がします。
(On Japan/駒田)
K:僕は今井さんを、ど真ん中にいるOnFriends だと思っているので、先輩のOn Friendsから後輩のOnFrie
ndsに向けたメッセージというか、スニーカーから入ってランニングやる人も出てくるだろうし、その逆でラン
ナーだった人がスニーカーに興味持つこともあって、その辺りは全てクロスオーバーする時代だと思うんです
よね。だからそういう人たちにメッセージをいただけたら嬉しいです。実は今回の特集ページのタイトルが「O
nとともに」だったのを見た時、すごくメッセージ性を感じたんですよね。
I:最初は「Onと共に」はwith Onとして考えたんですけど、いや、ちょっと待てよ、これ「ともに」のところ
は「友に」にもなってダブルミーニングになるなと。僕もともとラッパーなんで、こういう言葉遊びは好きなん
で、そのときにひらがなの方がいいなって思ったんですよね。このOnFriendsという言葉って駒田さんが造った
んですよね?
K:そうです。今までローカル(日本)発信のハッシュタグが浸透することはほとんどなくて、元々は#runon
clouds, #onrunning しかなかったんですよ。日本人の中ではコミュニティに対する意識が高いっていうのと、
もともとお客様の顔がある程度見えていたこともあって、ユーザーや取扱店舗のスタッフさん、さらにはメディ
アの方にもOnのファンとなっていただいている方がいたことを知っていました。それがどんな人たちかという概
念はあったので、その人たちを思い描いた時に「Friends」という言葉がパッと頭に浮かんできたんですよね。
お客様や取引先と一緒に走ったり、走った後に一緒にビール飲んだりとか、それってもう友達だよね、と。もう
3年ぐらい前かな?スイスの本社でそうやって日本のコミュニティを広げていきたいっていうプレゼンして、広
がってきたんですよ。だから今井さんが今回の特集ページに「Onとともに」というひらがなで共と友をかけて
くれたのはすごく嬉しかったんですよ。
I:僕もOnFriendsっていい言葉だなぁと思っていて、僕が江戸川を1人で走っていても、On履いてる人を見か
けると思わず声をかけたくなるんですよ。
K:そうなんですよ。そういうことって、いろんなところで過去にも見かけたし、自分もそうしてきました。On
を履いている人は、なぜか声をかけたり、仲間を増やそうとしてくれたり、ハッピーな人が多い気がします。
I:Onの規模感ともいいバランスでマッチするんですよね。これが超大手ブランドなんかがFriendsって言って
も、言葉のハマりが悪いっていうか、Onだと規模感や雰囲気と合っていて、親近感があるんですよね。他のブラ
ンドだと、距離感を感じるところもあるんですけど、Onは身近な感じがしますね。後はアパレルも含めて全身で
Onを表現しているファンの方って多いですしね。
K:シューズだけじゃなくてウェアもOnの人が増えてくれたら、さらに声をかけやすくなるなと思います。それ
がストリートの方にも広がっていったらより嬉しいです。アパレルとかアクセサリーで、Onのものをストリート
に取り入れられそうですかね?
I:パフォーマンスを軸にしているところがあるので、シルエットは僕みたいなデニムの履き方するとちょっとタ
イトかなとは思いますけどね。今後Cloudnovaのアパレル版みたいなのが出てきたら、きっと面白いことになる
だろうなとは思いますよ。
K:じゃあその時には是非ストリートで映えるウェアが出たよって推してくださいね(笑)
I:もちろんです。あとは、ウェアでいうと、ずっとやってみたいと思っているんですけど、街着に近いルーズな
格好で、10kmぐらいみんなで走るランニングイベント。真夏は暑いけど、秋ぐらいとかね。ランナースタイル
じゃないんだけど、ルーズな格好してるやつが走り出したら全員速い、みたいなのが面白いかなって。こんな格
好で走っちゃって大丈夫なの?と思わせて、いざ走ったらめちゃくちゃ速いっていうギャップが笑えるなと。コ
スプレランナーみたいに。
- 孤高の江戸川ランナーとして走り続けます
K:それatmos blue running clubでやったら面白いことになりそうですね。
M:2月にHotel OUR OURでatmos blue running clubとOnで一緒にやったイベントはかなりの人が参加し
てくれて、一緒に走って、お風呂の後にビール飲んで、参加者の方からも楽しかったというお声をいただいてい
ます。またイベントを開催できる時には是非またご一緒させていただきたいのですが、 最後に今井さんの今後の
展望をお聞かせください。
I:まずは世の中が落ち着かないとみんなで一緒にっていうのはなかなか難しいとは思うので、その日まで孤高の
江戸川ランナーとして走り続けますよ(笑)
M:では今の事態が終息したら、今後も月に一回ぐらいはランニングイベントもやっていく予定ですか?
I:やっていきたいですよね。だんだん参加者も増えてきていたので、いつか100人、200人ていう規模になった
らランニングだけじゃなくてその後のイベントも充実させたり、さらにはそのランクルー向けの特別な商品企画
をしたりもできるようになったら楽しいのになって、そんな夢を見ています(笑)
M:ぜひOnも一緒になってその夢を実現させていただきたいと思います。先ほどOnFriendsのお話もありまし
たが、OnFriendsって必ずランナーというわけでもないので、Onを好きで、普段から歩くのに使ってくれたり、
ファッションとして取り込んでくれたり、そんな人たちがみんなOnFriendsなので、今井さんにはそのatmos
代表として、今後もコミュニティを広げていっていただきたいです。
I:わかりました。がんばります。