Onとともに- 3rd Season -vol.7

Onとともに

- 3rd Season -

2020.12.14 update

Onとともに

NEVER NOT ON. –いつでも“オン“-
スイス生まれのランニングシューズブランドOnには“オフ“という概念はありません。
仕事終わりも、休日も、トレーニングウェアから普段着に着替えた後も、Onのシューズを履けば常に“オン“なのです。

東京を拠点に日本の地域文化やコミュニティやサスティナビリティについての執筆、今年はモノづくりに焦点を当てたThe White Paperと題したプラットフォームを開設した編集者のBen Davis(ベン・デイビス)さん。
海外の方とは思えないほどの美しい日本語のライティングと日本の地域文化への深い着眼点、そして昨今関心の重要度が高まるサスティナビリティへの知識を持つBenさんがスイスの雄大な自然環境で生まれたOnのシューズをどのように解釈するのか。そしてBenさんのライフスタイルと実際に着るものに迫ります。

- ONとOFFの服装は分けますか?

一応分けてはいますが、今はどんな場所や人にでも着れる服や靴を探していることが多いです。
以前はもっとフォーマルで、今は打ち合わせのときにシャツを着るくらいで、ちょっとカジュアルな格好になりました。

- シューズは何足くらい持ってますか?

実際に今履いてるのは10足くらいですかね。ランニングシューズやキャンバスのスニーカーにレザーのフォーマルなもの…。買い換えるときも以前履いてたものをリピートすることが多いです。

- 洋服やシューズを選ぶときのルールはありますか?

ランニングシューズを選ぶときはもちろんパフォーマンスの部分を重視してますが、それだけを考慮するだけだと使える用途が専門的なことだけになるので、ちょっともったいないなって。あとパフォーマンスのいい靴を履いてると、気持ちいいんですよね。
それはランニングでも、日常でも、自転車に乗っても体にだけじゃなくて心も居心地が良い気がするんです。それはシューズに限らず、Tシャツやトラウザーなど洋服は全てそうだと思います。素材や着るものだったら系使いも。あと機能的な部分で通気性がいいとか、とにかく気持ちいいことが私には大事ですね。今は特に家で使うことも考えることが多いので、家具や空間も含めてやっぱり居心地のいいモノを使いたいですよね。

服で「お洒落だけど着心地の良くないもの」を選ぶことは絶対にしないですね。買うときもすごいじっくり考えるんですよ。ブランドの歴史やストーリーも知った上で購入するので一目惚れで購入することはないです。
ファッションというワードの捉え方は人それぞれだと思いますが、自分の場合はまず機能性と心地よさを重視していて、それプラス、ブランドや商品のストーリーや背景、そのブランドが文化的か社会的か、そういうのに興味があるんですよ。

- 今の編集のお仕事をスタートさせるキッカケは何だったんでしょうか?

元々オーストラリアにいた頃は工学者として都市計画・街づくりのアドバイスをするコンサルティングの仕事に関わらせていただいていました。
オーストラリアでは都会暮らしをしていましたけど、東京と比べると自然やアウトドアなモノとの距離が近いというか、実際の暮らしの中でもっと日常的に触れていたんです。
日本に来たキッカケはその仕事の背景から、「日本のスローライフを感じてみたい」というのが始まりで、兵庫・岡山・長野をメインの拠点にして、地方の農家さんの家に住み込みをさせていただいてたりしてました。海外から来た身としては、自分の目でしっかり見ることが重要だということに加えて、内側の実際に住んでる方のメッセージというのがすごい重要なんです。
カフェの店員さんや地元のおばあちゃんをはじめ、色んな人に話を聞いたんですけど、手で何かモノづくりをしている人は地域・素材・人について、すごい独特な目線を持ってておもしろい話がいっぱいあったんですよ。実際、東京に来てからの考えでしたが、東京で編集の仕事をスタートしました。

東京はそのあとに来たんです。
東京は今まで感じたことがない大都会で、便利。でも便利性が生活の質とは言えないです。
住むにはコミュニティーが大事だから、それは東京でも田舎でも都会でも自分に関係のある共通項があるコミュニティを見つけることが大切だし、そういうコミュニティがあればもっと住みやすくなると思います。
そこで「暮らし方って何だろうな」ってことを色々考えるようになりました。

- Onとの出会いは?

シューズをはじめてみたのは、銀座にあったアンルートというショップだったと思います。
その前からブランドのことは知ってました。ここ数年、じわじわとOnには興味が湧いてきていました。他のブランドとは違ったフレッシュな考え方があると感じていて。

- BenさんにとってのOnの魅力は?

どんな物でも機能的な物を作るって工夫と努力が必要だと思います。
あと何よりもその機能的なものを日常生活に落とし込むことはもっと難しい。というのは世の中には機能的なものはいっぱいあるんですよ。オリンピックや大きな大会を機に機能はどんどんアップデートするし。でもそれは「洋服」までは簡単に落とし込めてないと思うんです。

ファッションとしては普通にTシャツを着るんだけど、同時に素材やデザインで心地よさを感じることは重要だと思います。ファッションだからこそ心地よさは妥協すべきではないと思います。スポーツや機能性に興味を持ってる人にとってはスポーツウェアやアスレジャーなものではなくて、自分がカッコよく履けるスニーカーや心地良いものを選びたいと思うし、願わくばそのまま走れればって感じです。

Onに限らずスイス製のものはハイクオリティなイメージがあります。多分スイスの人たちは今の状況になるずっと昔から自然との暮らし方やクオリティオブライフみたいな考えをすごい大事にしてると思うし、それがスイスブランドや製品に反映してると思います。Onはそういったパフォーマンスな側面とクラシカルな日常の側面を製品に落とし込むのが上手なブランドだと思ってます。

●プロフィール

BEN DAVIS

工学とサステナビリティを学び、2010年に東京へと拠点を移す。地方の農家に住み彼らとともに働いた経験から、土地とそこに住む人びとの関係性に彼は強い興味を持ち始め、それはその後The Thousands Tokyoでエディターとして活動し、TokyobikeやGinza Six、ユニクロなどの媒体に、東京に住むクリエイターにまつわるストーリーやショップガイドなどを寄稿する。地域文化やコミュニティ、サステナビリティにまつわるテキストを多く執筆また、ものづくりに対する長年の関心から、国内のブランドやデザイナー、メーカーなどとの仕事も手掛ける。

http://www.thewhitepaper.net/

着用シューズ情報

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ITEM CODE:40-99706
¥15,300

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