"スポーツブランドのOnがスニーカー好きに受け入れられる理由"
自分がOnというブランドと出会ってから5年以上が経過しましたが、正直言うと、最初は本当に機能的に大丈夫なのか?と思ったものです。 Text:南井正弘
2018年は、ホノルルハーフマラソン ハパルア、ゴールドコースト、ベルリン、ホノルル、チェンマイと海外マラソンを走ったのですが、 2〜3年前と比べるとレースの日のOnの着用率がかなり上昇していることに気付きました。 それだけOnの機能性の高さがランナーに受け入れられたということがいえたのと同時に、 『世界で最も成長の早いランニングブランド』ということを、大会での高い着用率が証明していたのだと思います。
それに加えて街でOnのランニングシューズを履いている人も増えました。 その理由としては、Onは試履きの段階で履き心地の良さを体感できる点が大きいです。 足を入れて、ただ立った状態でも独特な形状のアウトソール「CloudTec®(クラウドテック)」のクッション性の高さを感じられるので、 購買までの意思決定が早いという話を、とあるニューヨークのランニングスペシャリティストアのスタッフに聞いたことがあります。
それとデザインがベーシックなので、様々なボトムスとコーディネートしやすい。 ベルリンやミラノといったヨーロッパの街ではグレーのフランネルパンツや チェックのウールパンツとクラウドのブラックやネイビーをコーディネートしている人を結構見かけて、 とてもカッコよかったのですが、Onのシューズはデザインが洗練されていて、高級感があるので、 ドレッシーな装いに合わせても、安っぽくならない。 atmosのバイヤーさんはOnのことを『お金持ちが履いていそうなスポーツブランド!』と言っていましたが(笑)、まさにそんな感じです。
ブランドの立ち位置がニュートラルなところも受け入れられている理由かもしれません。 ナイキのアパレルにアディダスのシューズを合わせたり、その逆だったりはあまりカッコいいとは思えないのですが、 Onは中立なイメージがあるので、どのブランドのスポーツウェアとスタイリングしても違和感がない。 ゴールドコーストの街で、アディダスのウインドブレーカーを着た初老の男性がクロウドフローを履いていたのですが、 その着こなしが自然で本当にスタイリッシュでした。
快適な履き心地とシャープなデザイン、ベーシックなカラーリングetc.をミックスしたOnのランニングシューズは、 2019年もスニーカー好きに受け入れられると思いますよ!
南井 正弘 / フリーライター、ランナーズパルス編集長 1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。 「フイナム」「デジモノステーション」「モノマガジン」「価格.comマガジン」「LEON WEB」「SHOES MASTER」を 始めとした雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。 主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。 「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間52分00秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。
atmos Ginza POP UP STORE 会期:2019年2月2日(土)- 2月18日(月) 住所:東京都中央区銀座3-3-14 銀座グランディアビルII 1F Ginza Grandia Bild II 1F, 3-3-14, Ginza, Chuo-ku, Tokyo, Japan 電話番号:03-6264-4525