NIKE AF1 INTERVIEW FIFTH

NAOTAKA KONNO

Q1 初めて履いたAF1は?

もはや記憶にないですけど多分中学とかで買ってもらったやつじゃないですかね。 でもその時なんて「体育履き」みたいな感覚でしかなくて、なんとも思っていなかったですけど、今思い返すとそこが原点なのかなと思います。 自分の中で鮮明なのが2001年のCOCOA SNAKEが気に入りすぎて毎日履いていた記憶です。 当時働いていた会社で仕入れをし、なんとかお願いしてゲットしましたね(笑)

Q2 NIKE AIR FORCE 1の思い出を教えてください。

もちろん自分で携わらせて頂いたVIPですね。 けどそればかりではなく誰だか忘れちゃったけどラッパーはAF1一回履いてシワが入ったらもう履かずに、ストックを出すというあの成功者の証的な感覚は衝撃でした。 とはいえ自分のブランドアイデンティティとは別ベクトルですけどね。 それから僕もオールホワイトのAF1は常にストックしています。 あとは2007年の1LOVE ID35000円近くしたけど当時働いていた知人の力を借りて相当数作らせてもらいましたね。

Q3 去年発売されたAIR FORCE 1 HI VIPについてお聞かせください。

一番最初は2017年のAIR MAX DAYのVOTE FORWARDの企画からだと思うんですけど、そこからNIKEと色々お話しできる環境になりまして、そこで担当していた方が僕年末が誕生日なんですけど、2016年の年末にクラブでイベントやっている時にきてくれて、「実現するかわからないけど面白い誕生日プレゼントがある」と言われて翌日連絡を取ったら「AIR FORCE 1デザインしてみる?」と。

Q4 NIKE AIR FORCE 1が誕生して今年で37年経ちますが、今でも人気の理由は?

一言で言えば完成されたデザイン。 良い意味でかっこよすぎない超普通の定義を作ったからかと。 子供からおじいさんおばあさん、ファッショニスタからヲタクまでどんな人でも履けるシューズのエントリーモデル、全国民全スタイルにハマるというか。

Q5 本日お持ちいただいたNIKE AIR FORCE 1について教えてください。

家の奥底で探せなかったので代替えになってしまうのですが、98か99年かな多分。 その時のティンバー(ウィート)が思い出深くて。 日本語ラップとかNYラップにどっぷりのめり込んだ当時、ティンバーカラーのAF1があると何かで知って、多分日本で売っていなかったですよね?  どうにかして手に入れて毎日履いていた記憶あります。 MIDのストラップ外して履いていたんですが、僕の左足の皮質がダメでパタパタしちゃったのが嫌だった思い出ですね。 Hip Hop=ヌバックイエローブーツみたいな定義にNIKEが乗っかってきた衝撃作だった記憶です。 今日持ってきたのは数年前にゲットしたHIになります。これもその時の懐かしさとHIがその時マイブームだったというのもあってゲットしましたね。

Q6 あなたにとってNIKE AIR FORCE 1とは?

VIPの記憶もあるので本当に”僕の人生を変えたもの”なんですけど、それ以上にベーシックの価値、定義を植え付けられたものというか。 「普遍的な物作り」の仕方を学ばせてもらっています。 永遠の定番ですかね。LEVIS 501的な。

Q7 後NIKE AIR FORCE 1に求めるものは?

普遍的に変わらないものとして100年作り続けて欲しいですね。 ミュージアムに保存されるような存在に。 もちろん懐古主義はナイキらしくないので革新的な素材だったりテクニックを盛り込んでNEWなAF1もどんどん開発して欲しいです。

NAOTAKA KONNO

MAGIC STICK ディレクター。2018年にAIR FORCE 1 HI VIPを製作し世界にその名を轟かせた日本のファッション界、スニーカー界を牽引するストリートシーンのキーパーソン。