AViC
-アヴィック-
“Everyday Sneaker”
2020年設立。
スニーカーライフをサポートするブランドAViC −アヴィック−。
コンセプトは“Everyday Sneaker”。
TOKYO MADEのヴァルカナイズドシューズからはじまり、シューズボックスやシューレース、シューケア用品からソックスに至るまで、スニーカーにまつわるプロダクトを展開します。
- STORY -
70歳 女性 職業 スニーカーディレクター
70歳 女性 職業 スニーカーディレクター
はじめまして、鎌倉節子です。
そんな時、一本の電話がありました。
電話の主はスニーカー業界を牽引する“atmos”の代表 本明さんから。
数週間後、わざわざ私の地元まで訪ねてきてくださり、彼は言いました。
「鎌倉さんに日本を代表するスニーカーブランドをつくってほしい、ウチも協力するから」
ここから、私の第二の人生がはじまりました。
そして、紆余曲折となる工場探しをひとりで始めました。
これは、のちに“AViC”(アヴィック)と名付けたスニーカーがはじまるまでの奮闘記です。
EPISODE-1
クラシックなスニーカーの醍醐味ともいえる「ヴァルカナイズド製法」で新しい表現が出来ないか模索していました。しかし、ヴァルカナイズド製法でスニーカーを生産できる工場は日本には片手で収まる程度しか残っていません。
最初に飛び込みで依頼した会社もサンプルまではなんとか進行したものの、デザインが複雑で量産が困難と判断され、パートナーにはなれませんでした。デザインを変えれば出来たのかもしれませんが、AViCで表現したいのはヴァルカナイズド製法を活用し、天然ゴム素材で遊んだ“デザインの楽しさ”です。これだけは譲れません。と言っているうちに、一年が過ぎ去りました。さてこれは困りました。▲お蔵入りしたサンプル
EPISODE-2
ある時、東京の下町にある長靴工場のことを思い出しました。そういえば、ヴァルカナイズド製法の機械自体は同じだなと。東京に緊急事態宣言が出る前でした、私たちは下町の長靴工場こと“WOOD VALLEY社”へ向かいました。デザイン相談をしたところ、“スニーカーをつくることには慣れてないけど、細かいデザインには対応できるよ。工場を見ての通り一足ずつ手作業で天然ゴムを張り合わせているから”とウッドヴァリ社の森谷社長は控えめながら自信をもって言われました。その時に依頼し、後日出来上がったサンプルがこちらです。
この日は、atmosの本明さんにも現場に立ち会ってもらいました。プロの意見を聞くためにも。そして、私たちは声を上げました。 「おー!なんだか新しいぞ」と。▲工場で撮影した正式な1STサンプル写真
ここで初めて頭に描いたカタチとプロダクトの距離が見えてきました。慣れていないスニーカーを何度も試作してくれる、ほんと努力の結晶のような工場です。そういえば、彼らは過去に著名ブランドのラバーブーツも手掛けてパリコレで足元を飾ったこともあるそうです。すごい!
EPISODE-3
私たちは、大量生産された均一なプロダクトに見慣れています。あと、私が普段畑で触れ合っている野菜や果物もそう、世の中では均一なものが一級品とされます。そんな常識からみると、私が長靴工場と生み出したスニーカーは、まだ「80点」です。(職人さんたちゴメンなさい!)
なぜなら、ゴムに少しだけ凹凸があったりテープの幅が左右で少し違ったりします。少しだけノリがはみ出したり、なんだか1980年代の昔のバスケットシューズやスケートシューズのように見えてしまうのは私だけでしょうか?愛嬌があるというか、愛想のよい顔というか。 いつも長靴をつくっている職人さんたちがスニーカーの生産に慣れてくれば、もっと均一でカッチリとした顔に仕上がっていくかもしれません。ただし、世の中の常識に合わせることだけが正解だと私は思いません。だからこそ世の常識では80点ですが、この愛嬌のあるスニーカーをまずは世に出してみることにします。もしかしたら、これが正解なのか?みなさんの声をきかせてください。▲工場の様子
私たちにはまだウェブサイトがありません。今回、スニーカー好きの皆さんの声を聞きたく、原宿で20年以上スニーカーを販売している“atmos”での発表という形をとりました。まだ誰も知らないブランドです。この思いに賛同いただけたら嬉しいです。
この“AViC”をいずれ世界へ連れていきます。第二の人生として楽しみながら。某スニーカーブランドを立ち上げ、十数年にわたり活躍してきたスニーカーディレクター鎌倉節子さんが、atmos代表本明の熱烈なオファーを受けてスタートした2020年設立のブランド〈AViC(アヴィック)〉。
スニーカーボックス、シューレースなどスニーカーに関連するアイテムから展開が始まり、約1年間の構想により満を辞してヴァルカナイズド製法のスニーカー〈MARE(マーレ)〉が誕生! 鎌倉さんと本明の出会いやAViC誕生秘話、1stモデル〈MARE(マーレ)〉のこだわりポイントをご紹介いたします。- PRODUCT -
AViCの素材・製法へのこだわり
DESIGN−デザイン−
“ゴムで遊ぶ”これが最大のこだわりです。レザーモデル(SOL/LUNA)はスクウェア型のラバーパーツの一つ一つをぐるりとソール部のテープ一周に貼り付けています。
キャンバスモデル(MARE)はサイドテープを5層にも重ねて貼り合わせています。ORGINAL LEATHER−革−
100年以上の歴史を持つ姫路のタンナーによる環境に配慮した製法を用いたクロムレザー。
某ワンスター的なレザーの質感で、かつ履き心地がソフトになったら良いなと思い仕上げました。VULCANIZED CONSTRUCTION−ヴァルカナイズド製法−
MADE IN TOKYO 。
東京で唯一、伝統的な加硫製法を守るファクトリーをパートナーに迎え生産している。MODEL : MARE(マーレ)
キャンバスローカット
COLOR:BLACK / WHITE / NAVY / OLIVE / RED